10月6日(日)午前3時に台風19号(ハギビス)が発生しました。
10月7日(月)18時現在、大型の台風19号(ハギビス)は急速に発達して「非常に強い」勢力から「猛烈な」勢力、中心気圧915hPa、最大瞬間風速75メートルに変わりました。台風の強さ階級の中では最も強いランクです。
今後も海水温が30℃前後もある暖かな海面上でさらに発達、21時間後の8日(火)18時には、中心気圧900hPa、最大風速60m/s、最大瞬間風速85m/sに達することが予想されています。これは今年発生した台風の中で最も強い勢力となります。
4日後の金曜日には九州の南へ到達する見込みです。
今回、九州に近付いている台風19号は、大型で猛烈な勢力という極めて危険な台風として予想されていますので厳重な警戒が必要です。
12日(土)以降の進路予想はまだ出ていませんが、北から北東方向へ進路を変え、本州付近へ接近してくる計算も多く、最悪は3連休の間に、列島の広い範囲で、大雨や暴風など、大荒れの天気に見舞われるおそれがあります。
3連休は、秋の行楽シーズンやラグビーW杯のプール戦の最終7試合やプロ野球のクライマックスシリーズなどの各種イベントが予定されているだけに進路予想など台風19号の動きは気になりますよね。
ということで、今回は、
-
- 台風19号の進路予想や九州にいつ上陸するのか
- 気象庁やアメリカ軍(米軍)の進路予想
をまとめてみました。
台風19号接近に伴う交通機関(飛行機、新幹線、JR、鉄道)高速道路への影響はこちら▼
台風19号(ハギビス)2019による飛行機・新幹線・JR・鉄道・高速道路の交通機関への影響は?
東京都の冠水情報(注意箇所)はこちら▼
台風や大雨による冠水で通行止めが予想される都内の地下道(アンダーパス)はどこ?
千葉県内の冠水情報(注意箇所)はこちら▼
台風や大雨による冠水で通行止めが予想される千葉県内の地下道(アンダーパス)はどこ?
神奈川県内の冠水情報(注意箇所)はこちら▼
台風や大雨による冠水で通行止めが予想される神奈川県内の地下道(アンダーパス)はどこ?
目次
台風19号(ハギビス)2019年の気象庁の予想進路図
10月7日(月)18時現在、気象庁の進路予想では、10日(木)15時には日本の南(北緯 23度05分(23.1度)/東経 137度30分(137.5度))まで北上し、中心気圧は925hPa・最大風速50m/s・最大瞬間風速は70m/sと『非常に強い』勢力となる見込みです。
その後やや勢力を落とすものの、3連休初日の12日(土)15時には紀伊半島沖に達し、中心付近の気圧は950hPa、中心付近の最大風速は45m/sと非常に強い勢力で日本列島に接近する見込みです。
▼2019年10月7日(月)18時現在
台風19号(ハギビス)2019年のアメリカ軍(米軍)の進路予想図
10月7日(月)に発表されたアメリカ軍(米軍:黄色ライン)の進路予想図です。
アメリカ軍(米軍)は、JTWC:米国海・空軍合同台風警戒センターの情報です。
この米軍情報と日本の気象庁(赤ライン)、ウエザーニュース(青ライン)の3者の予想進路図を重ねたものが以下の図となります。
アメリカ軍(米軍)、気象庁、ウェザーニュースの3者ともに西寄りに進み次第に北西から北へ進路を変えるコースで予想しています。中でもウェザーニュースがやや東の進路を進む見解です。
台風19号(ハギビス)の九州上陸はいつ?
3連休に、九州を含む西日本に影響を及ぼすおそれがあると予想されています。
12日(土)から13日(日)に西日本または東日本の太平洋側に接近し、日本列島の広い範囲で暴風や警報級の高波、高潮、大雨などの大きな影響が出るがあります。
世界の予想モデルでは、一部九州上陸の予想もされていますが、アメリカ軍(米軍)、気象庁、ウェザーニュースの3者の予想進路を見る限り、九州上陸の可能性は低いものと思われます。
まだ接近までには時間がありますが、今後の情報に注意し、最新の気象情報を入手するとともに、早めの台風対策を行うようにしてください!
Windy(ウィンディ)による台風19号(ハギビス)の情報について
ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の予報を基にしたWindyの情報です。風の動きが視覚的に見えて、便利ですね。
台風19号(ハギビス)の現在の勢力・速度・強さについて
10月7日(月)午前3時現在の台風19号(ハギビス)の勢力・速度・強さは次のとおりです。
10月7日(月)18時の現在位置 | マリアナ諸島 |
---|---|
大きさ | 大型 |
中心気圧 | 915hPa |
強さ | 猛烈な |
最大風速 | 55m/s |
方向・速さ | 西北西 30km/h |
最大瞬間風速 | 75m/s |
勢力はさらに発達(中心気圧900hPa、最大風速60m/s、最大瞬間風速85m/s)することが予想されています。
2000年以降の10月上陸台風に要警戒!
10月は8月や9月に比べると台風の接近・上陸数が減少する一方で、大きな影響を与える台風の襲来があるという点では変わりありません。
2000年以降の記録をまとめると、10月に上陸した7個の台風はすべて上陸時に「強い」勢力を保っていました。
今年の台風19号も発達した勢力を維持して北上することが考えられますので、暴風や大雨による被害に警戒が必要です。
台風 | 上陸時の最大風速 | 大きさ・勢力 |
---|---|---|
2017年21号 | 40m/s | 超大型・強い |
2014年19号 | 35m/s | 大型・強い |
2014年18号 | 35m/s | 大型・強い |
2009年18号 | 40m/s | 大型・強い |
2004年23号 | 40m/s | 大型・強い |
2004年22号 | 40m/s | 強い |
2002年21号 | 35m/s | 強い |
台風19号(ハギビス)2019の進路予想と九州上陸はいつ?アメリカ軍(米軍)情報も!2000年以降の10月上陸台風と比較してみた!のまとめ
台風19号は、7日18時までの24時間で77hPaも中心気圧が下がる急発達をしました(992hPaから915hPa)。24時間で75hPa以上の発達をした台風は2006年20号以来です。
この急発達は、周辺海域の海水温の高さが大きな理由とみられます。また、この先も海水温の高い海域を進むため、24時間後の8日(火)18時には、中心気圧900hPa、最大風速60m/s、最大瞬間風速85m/sに達することが予想されています。これは今年発生した台風の中で最も強い勢力となります。
今後の台風情報に注意しながら、早めの台風対策を行うようにしてください!