何年か前にテレビで、ヘリで行く超高級寿司店というのが紹介されていたのを急に思い出しました。
確か受け入れは1日1組限定、究極のおもてなし寿司店だった、と思います。
果たして今も営業しているのか、気になってしょうがないので調査してみることにしました。
結果、今も営業されていることが分かりました^^
どんな寿司店なのか、早速みてみましょう。
目次
ヘリでの移動が必須な三重県の寿司店の場所とは?
その寿司店は、三重県志摩市の伊勢志摩国立公園 英虞湾(あごわん)の中にある
間崎島(まさきじま)
にあります。
- かつては真珠養殖で「宝石の島」と称されるほど栄華を極めた、英虞湾に浮かぶ小島
- 島の大きさは、東西約2km、南北約0.5km、標高は最も高いところで18.5m程しかない
- 住民は100人弱、島民の姓の7割は「岩城」か「山本」
- 真珠養殖とイワシ漁を中心とする水産業を主な産業とする
店舗名と住所は以下のとおり。
店舗名:鮨裕・禅(SUSHI-YUTAKA/ZEN)
代表者:保利勇一
住所: 三重県志摩市志摩町和具4442−13
電話:0120-379-188
鮨裕・禅(SUSHI-YUTAKA/ZEN)へのアクセス(交通手段)は?
アクセス(交通手段)は
- 航空機(VIPヘリ)
- 船(賢島港からの定期船または、桟橋のある宿から、船での送迎)
のいずれかになります。
航空機(VIPヘリ)利用時の経路
- 東京からの無給油直行便で95分。
- 名古屋、大阪、京都からピックアップ
- 各地ヘリポートから鮨裕にダイレクト
VIPシートを採用した快適なヘリで、風光明媚な日本を眼下に眺めながらの 遊覧飛行を楽しむことができます。
提携ヘリ会社は、株式会社BetterSpace
下図は東京から「鮨裕・禅」への経路(ヘリ利用時)のみ示しています。
ヘリポートはメンバー専用となります。
ちなみに鮨裕・禅(SUSHI-YUTAKA/ZEN)提携先である「株式会社BetterSpace」のヘリを利用する場合、料金は正規料金よりもグッと安い鮨裕・禅の会員価格で設定されています。
ビジターは、賢島港からの定期船または、桟橋のある宿から、船での送迎となります。
定期船の場合は10分ほどの乗船で、朝7時から午後5時まで1時間に1本の割合で運行しています。
航空機(VIPヘリ)利用時の利用料金
鮨裕・禅の利用は、会員または会員から紹介があったビジターに限られています。
このうち専用ヘリを利用できるのは会員(鮨裕・禅のパール・ヘリ会員)のみです。
会員は
- 250万円(パール会員)
- 100万円(ヘリ会員)
の2種類に区分され、利用できるヘリが異なります。
パール会員は、6人用のヘリを特別料金で利用できる!
鮨裕・禅 提携6人乗りヘリのEurocopter EC135
例えば、
東京(新木場)ー鮨裕・禅:日帰り往復 約18万円(ヘリ利用代金15万+ヘリ待機料金3時間3万円)(税別)
大阪または京都ー鮨裕・禅:日帰り往復 約28万円(ヘリ利用代金25万+ヘリ待機料金3時間3万円)(税別)
となり
名古屋ー鮨裕・禅の日帰り往復は、「大阪または京都ー鮨裕・禅:日帰り往復」よりは若干安くなるそうです。
「大阪または京都ー鮨裕」の区間料金が、「東京(新木場)ー鮨裕・禅」より8万高くなっているのは、いずれのルートもヘリが東京(新木場)から出発するのは変わらず、大阪・京都経由で飛行距離が長くなるためです。
料金内訳にあるへり待機料金とは、食事している間、鮨裕・禅のヘリポートに離陸可能な状態でヘリを待機させることになるため加算される料金のことで、3時間3万円(税別)となります。
ヘリ会員は、3人用のヘリを特別料金で利用できる!
パール会員よりもヘリ料金は若干高くなり、
例えば、
東京(新木場)ー鮨裕・禅:日帰り往復 約20万円(ヘリ利用代金17万+ヘリ待機料金1時間3万円)
となります。
参考:鮨裕・禅が提携している「株式会社BetterSpace」の正規料金は?
上記ご紹介した特別料金は「株式会社BetterSpace」の正規料金よりも格段に安いのですが、参考までに「株式会社BetterSpace」の正規料金を示すと次とおりです。
金額は税抜き価格となっており、
東京ヘリポート(新木場)ー伊勢志摩間の片道フライト料金は
3人乗り:26万円
5人乗り:35万円
7人乗り:45万円
となり、当日中の往復料金(上記金額の2倍)は、さらに片道料金に一律プラス30,000円上乗せされますから、鮨裕・禅会員のヘリ特別料金が格安です^^
他の運航会社の料金も参考までにどれくらいなのか確認してみましたところ
株式会社 AirX (AirX Inc.)では、東京ヘリポート(新木場)から伊勢湾ヘリポートまでの概算料金(貸切)が
3人まで586,000円(片道料金、税別)
でした。所要時間は127分で、3人搭乗で東京から三重県伊勢湾まで片道約60万かかると往復120万円ということになります。目的地が違うので単純には比較できないものの飛行距離はほぼ同じであることからすると、概ね鮨裕・禅会員のヘリ特別料金(3人乗り:往復約20万)の6倍の料金です。いかに鮨裕・禅会員のヘリ特別料金が安いかが分かります。
ビジター(会員紹介必須)は賢島港または桟橋のある宿から、船での送迎となる
ビジターが鮨裕・禅を利用できるのは会員からの紹介があった場合のみというのは、先ほど述べたとおりです。
そしてビジターの鮨裕・禅へのアクセスは、船での送迎となります。料金は往復ともに無料です。
ホテル専用桟橋のある宿は、
- アマネムリゾート
- 志摩観光ホテル
の2つです。
ホテルの専用桟橋まで無料の送迎となります。
アマネムリゾート
志摩観光ホテル
鮨裕・禅の入会申し込み方法
入会申し込みはホームページで行うことが出来ます。 鮨裕・禅 ホームページ上に「資料請求・お問い合わせ」をクリックすると. 入会案内やお問合せ先、資料請求等ができます。
または、
0120-379-188
に直接電話して確認することも可能です。
番号のかけ間違えにご注意ください。
鮨裕・禅の年会費は?会員の有効期限はあるの?
鮨裕・禅の年会費は、パール・ヘリ会員ともに36万円/年(内税)となっています。
250万円のパール会員、100万円のヘリ会員とともに3年の有効期限がありますが、利用している限り実質的に永久会員です。ただし、一度も利用されなかった場合は、3年後再度、高額な会費を納める必要があります^^
パール会員とヘリ会員は食事も異なる?
- パール・ヘリ会員はメンバー特典として1年先の先行予約、特別価格でのVIPヘリでの送迎のほか、1日1組だけのサービス提供を受けることができます。
そのほか、
- パール会員は、好みの食材のリクエストができますが、ヘリ会員はお任せ料理
- 250万のパール会員は、毎月1回2名まで料金は無料
- 100万円のへり会員は、毎月1回2名まで原価での提供
となります。
鮨裕・禅のおもてなし
ここでは板長のプロフィールと伊勢志摩の海の幸・地元のこだわった食材を紹介します。
鮨裕・禅のプロフィール
寿司職人歴30 年。
「この海でなければ、禅でなければ体験出来ない」
究極の寿司を目指す。神奈川県茅ケ崎市出身。
お料理は板長が工夫を凝らすAgo-bay Gastronomy「英虞湾(あごわん)におまかせ」をお楽しみくださいとのこと。
地元の海女、漁師が獲る自然の恵みを「この日のために、ここでしか味わえない鮨」に姿を整え提供されています。
鮨裕・禅のカウンターはわずか6席
鮨裕・禅はわずか6 席のカウンター。
一組のお客様のみが利用できます。
風光明媚な海の風景を臨むウインドウより、穏やかな海と刻々と変化する自然風景を愛でながら、伊勢志摩の海の幸・また地元にこだわった食材を堪能する・・・
伊勢志摩の海の幸・地元にこだわった食材
外洋の荒磯に棲み10 月に解禁となる「伊勢えび」は伊勢志摩の代名詞。ほんの短い旬に、橙色に染まる奇跡の味わいを体験することができます。
四季折々自然の恵みの恩恵。脂ののった秋の戻りカツオやきめ細やかな霜降りの松阪牛など、その素材の真髄を引き出すのはダイナミックな薪の炎を使った職人の技です。
昆布の森に住む豊穣の海の幸、アワビ。 古来より、「御食つ国」と呼ばれ皇室に献上してきた歴史を持つアワビを、滋味と芳香をはなつ潮蒸しでその風味を堪能することができます。
釣りあげて活締めする安乗の秋鯖(アキサバ)は、二見浦(ふたみがうら:三重県伊勢市二見町)の塩と酢で軽く〆て握ります。
香りの濃い初カツオの握りには、生姜と葱を添えて。獲れたての旬を伝統の鮨でお楽しみください。
昆布の森に住む豊穣の海の幸、アワビ。 古来より、「御食国(みけつくに)」と呼ばれ皇室に献上してきた歴史を持つアワビを、滋味と芳香をはなつ潮蒸しでその風味を堪能することができます。
御食国(みけつくに)は、日本古代から平安時代まで、贄(にえ)の貢進国、すなわち皇室・朝廷に海水産物を中心とした御食料(穀類以外の副食物)を貢いだと推定される国を指す言葉。律令制のもと租・庸・調の税が各国に課せられたが、これとは別に贄の納付が定められていたと考えられる。『万葉集』にある郷土礼讃の歌に散見され、『延喜式』の贄の貢進国の記述、平城京跡から出土した木簡の記述などから、若狭国・志摩国・淡路国などへの該当が推定されている。
鮨裕・禅日帰り・宿泊プランのご紹介!
鮨裕・禅のホームページで紹介されている「メンバー利用プラン」をご紹介します。
東京から日帰り昼食(ランチ)プラン
11:00 東京ヘリポート/出発
12:35 鮨裕・禅/到着
— 鮨裕・禅にて昼食 (ランチ)—
14:30 鮨裕・禅/出発
16:05 東京ヘリポート/到着
東京から1泊2日の昼食(ランチ)プラン
1日目
11:00 東京ヘリポート/出発
12:35 鮨裕・禅/到着
—鮨裕・禅にて昼食(ランチ) —
14:30 鮨裕・禅/出発
16:00 ホテル/チェックイン
— ホテルにて宿泊 —
2日目
08:45 ホテル/チェックアウト
09:00 鮨裕・禅/出発
10:35 東京ヘリポート/到着
東京から1泊2日の夕食(ディナー)プラン
1日目
16:30 東京ヘリポート/出発
18:05 鮨裕・禅/ご到着
—鮨裕・禅にて夕食 (ディナー)—
21:15 送迎
21:30 ホテル/チェックイン
— ご宿泊 —
2日目
08:45 ホテル/チェックアウト
09:00 鮨裕・禅/出発
10:35 東京ヘリポート/到着
三重県のヘリでしか行けない「鮨裕・禅」寿司店への反響
2019年8月12日TBS放送のNEWS23で、超高級寿司店『入会金250万円の「鮨裕・禅(SUSHI-YUTAKA/ZEN)」』が放映されTwitterでも大きな反響を呼んでいたようです。というのも、「鮨裕・禅」がある間崎島は、2019年5月現在人口72人、高齢化率79%の限界集落となっている島であり、このことを交えての放送だったこともあり視聴者の反響もより大きかったようです。
NEWS23の特集が凄いかった
貧困で苦しむ限界集落の中で富裕層が高級寿司店を嗜むのを、限界集落で年金で暮らすおばあちゃんが嘆く構図 同じ人間でも、ここまで違うのか限界集落に入会金250万でヘリでいく富裕層の寿司屋
対して、国民年金生活で生きているおばあさん
この2つが同じ一つの島で起きてるなんて
NEWS23の特集が凄いかった
貧困で苦しむ限界集落の中で富裕層が高級寿司店を嗜むのを、限界集落で年金で暮らすおばあちゃんが嘆く構図
同じ人間でも、ここまで違うのか— ukiyojingu (@ukiyojingu) August 12, 2019
高額な会費を払う人のお金の使い方に疑問を感じる人も
news23でやってた会費250万円の鮨屋ってここかぁ。払いもできないし、できても絶対払わないからどうでもいいけど、普通に東京の鮨屋の方が美味いだろうな。
news23でやってた会費250万円の鮨屋ってここかぁ。払いもできないし、できても絶対払わないからどうでもいいけど、普通に東京の鮨屋の方が美味いだろうな。バッカみたい。
Sushi Yutaka Z E N | 鮨裕 禅 – ヘリで行く、一晩一組だけの会員制寿司店 https://t.co/S4kbYwDyQN
— ボンゾン (@bonzon7777) August 12, 2019
一方で、NEWS23の放送の仕方に疑問を感じている方も
鮨裕 禅がnews23に出てたんだけど
切り取られ方はどうなんだろうか…
格差社会の一部分だけ😥
限界集落に人を呼び込み雇用を生むって難しいしリスキーだと思うんだけどその辺は一切触れず
鮨裕 禅がnews23に出てたんだけど
切り取られ方はどうなんだろうか…
格差社会の一部分だけ😥
限界集落に人を呼び込み雇用を生むって難しいしリスキーだと思うんだけどその辺は一切触れず
茅ヶ崎にも鮨裕もあるし楽しめるのになんかモヤモヤするわ…
会員制250万は↓これhttps://t.co/JlqMeChocd— ゆうきa.k.aふらいで〜時々ゴリラ (@123Youki) August 12, 2019
放送をみて不思議に思いなんでかなぁ。と、ひっかかってました。
平気でやってのけるのが怖いですね。
営業に影響が出ないといいですね!
頑張ってください!
やっぱりそうなんですね、、
放送をみて不思議に思いなんでかなぁ。と、ひっかかってました。
平気でやってのけるのが怖いですね。
営業に影響が出ないといいですね!
頑張ってください!— 和名 (@6FJHaxDFahkvPgj) August 15, 2019
金額のみクローズアップされてしまい島の経済効果には触れられず、鮨裕・禅の店主も困惑しているようです。
お店の営業に影響がでなければよいのですが…
島に雇用を生んで経済効果を!等他の話もしたのですが、金額だけがクローズアップされてしまい、少し困っているのが実情です。
— 鮨 裕 禅 (@sushiyutakazen) August 14, 2019
三重県の「鮨裕・禅」へ行くにはヘリが必須?「鮨裕・禅」寿司店の場所はどこ?申し込み方法に関するまとめ!
今回は
「三重県のとある寿司店はヘリでの移動が必須?入会金・年会費も破格な超高級寿司店の場所はどこ?申し込み方法は?」
と題してお届けしました。
まとめると以下のとおりです。
- VIPヘリで直接アクセス可能な噂の超高級寿司店は、三重県志摩市の伊勢志摩国立公園 英虞湾(あごわん)の間崎島(まさきじま)に所在。
- 店舗名は、鮨裕・禅(SUSHI-YUTAKA/ZEN) !三重県志摩市志摩町和具4442−13
- 「鮨裕・禅」の会員になると正規のヘリ会社に依頼するより格安料金でVIP専用ヘリが利用可。
- VIPヘリは、東京・大阪・名古屋・京都・各地の専用ヘリポートから鮨裕にダイレクトにアクセス
- 「鮨裕・禅」の会員になるには、「鮨裕・禅」のホームページ上から事前の入会申込みが必要
- 会員種別は、250万円(内税)のパール会員と100万円(内税)のへり会員の2種類があり、1日1組だけの究極のおもてなし、特別料金でのヘリの送迎、1年先の予約可能などの会員特典がある。
- パール会員は1ヶ月2名まで無料でお食事を提供、ヘリ会員は1ヶ月2名まで原価でお食事を提供
- パール会員は、好みの食材のリクエストができるが、ヘリ会員はお任せ料理となる
- 非会員(ビジター)で「鮨裕・禅」を利用するためには、会員からの紹介が必須。
- ビジターの「鮨裕・禅」へのアクセスは、賢島またはホテルの専用桟橋のあるアマネムリゾート・志摩観光ホテルからの船(無料送迎)となる
こんな世界もあるのかと正直驚きましたが、高額な会費、チャーターヘリを使って「鮨裕・禅」を利用されている会員さんが日本にいるのも事実です。
ただこれを過疎化に悩む島を活気づけるビジネスととらえるのか、そうでないのかその切り口によって『鮨裕・禅』の見方は違ってくるでしょう。