審査なしでお金を借りる方法を確かめる財布と硬貨・カレンダーのイラスト

最終更新日:2026年10月28日

審査なしでお金を貸す正規の貸金業者はありません。貸金業者には、貸す前に返済能力を調べることが法律で義務づけられているためです。ただし、手元の品物や貯金、加入中の生命保険を担保にする方法なら、新たな審査を受けずにお金を用意できることがあります。

急な冠婚葬祭や病気でまとまったお金が必要になると、「今すぐ借りられる方法はないか」と気になりますよね。一方で「審査なし」をうたう業者には、ヤミ金融の疑いがあります。

こちらの記事では、

  • 審査なしでお金を借りるのが難しい理由
  • 新たな審査なしで借りられる4つの方法と条件の比較
  • 返せないときにどうなるか
  • 「審査なし」「即日融資」をうたう業者の見分け方と相談先

 
についてご紹介します。

先に結論だけ知りたい方へ

・審査なしで貸す正規の貸金業者はない(貸金業法で返済能力の調査が義務)
・質屋・ゆうちょの貯金担保自動貸付け・生命保険の契約者貸付は、新たな審査なしで借りられる
・クレジットカードのキャッシングは、すでに枠があれば使える(枠を付けるには審査がある)
・「審査なし」「ブラックOK」をうたう業者は使わず、金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで確かめる

 
▼こちらのゴールデンウィーク(GW)版・年末年始版全国銀行まとめ記事もよく読まれています^^


審査なしでお金借りるのは難しい?

審査なしでお金借りる

 

お金を借りるときに必ずといって良いほど発生するのが「審査」です。これは借りる人がお金をしっかりと返せる人なのかを調べるという意味で、主に次のような点が確かめられます。

  • 本人であること(名前・住所・生年月日など)
  • 返済する力(毎月の収入や勤め先など)
  • 信用情報に延滞などの記録がないか
  • ほかの借入れの状況
  • 年齢などの申し込みの条件

消費者金融やクレジットカードのキャッシングなどの貸金業者は、貸金業法で、貸す前に収入や借入れの状況などの返済能力を調べることが義務づけられています(13条)。さらに、ほかの貸金業者からの借入れと合わせて年収の3分の1を超える貸付けもできません(総量規制)。そのため、審査なしでお金を貸す正規の貸金業者はありません。

一方で、手元の品物・貯金・加入中の生命保険を担保にする方法なら、新たな審査を受けずにお金を用意できることがあります。次の見出しで、4つの方法と条件を見ていきましょう。

▲ 目次に戻る

審査なしで借りられる4つの方法と即日の条件

審査なしでお金借りる

 

即日で現金を用意する方法には、家族に相談する、使わないものを売るといった方法もあります。それが難しく「借りる」方法を選ぶ場合は、次の4つから自分が使えるものを確かめましょう。

方法 新たな審査 借りられる額 金利 返せないとき
クレジットカードのキャッシング 枠があれば不要(枠を付ける・増やすには審査) カードのキャッシング枠まで 利息制限法の上限の範囲で各社が決める(10万円未満は年20%まで) 延滞すると遅延損害金がかかる
質屋 なし(品物の査定) 品物の査定額の範囲 年109.5%が上限 流質期限を過ぎると品物は質屋のものになり、借金は残らない
ゆうちょの貯金担保自動貸付け なし(総合口座に担保の貯金があれば自動) 担保の貯金の90%以内・1口座300万円まで 担保定額貯金は返済時の約定金利+0.25%、担保定期貯金は預入時の約定金利+0.5% 2年を過ぎると担保の貯金で返済される
生命保険の契約者貸付 なし 解約返戻金の一定範囲(会社・商品で違う) 契約の時期などで決まる(予定利率が高い契約ほど高い) 元利金が解約返戻金を超え、通知された額を払わないと保険が失効

クレジットカードのキャッシングを利用する

すでにクレジットカードを持っている方は、キャッシング枠の範囲で現金を借りる方法が手っ取り早いです。ただし、カードによってはキャッシング枠が付いていないことや、0円になっていることもあるため、まずはお手持ちのカードの契約内容を確認しましょう。キャッシングは貸金業法の総量規制の対象で、枠を新しく付けたり増やしたりするには審査があります。

キャッシングの場合、スマートフォンやPCから申し込みをすることで指定の口座に振り込んでもらう方法や、最寄りのATMで実際に現金を引き出す方法などがあります。

キャッシングの金利は、利息制限法の上限(元本10万円未満は年20%、10万円以上100万円未満は年18%、100万円以上は年15%)の範囲で各社が決めていて、ショッピングより高いことが一般的です。借りた分は早めに返す計画を立ててから利用しましょう。

質屋を利用する

質屋とは、自分の持っているものを預ける代わりにお金を借りることのできるサービスです。

質屋で預けられるもの(一例)

・ジュエリー
・ブランドもの(バッグや財布など)
・腕時計
・カメラ
・PCなどの電化製品

借りた分のお金が工面できたら質屋に持っていき、預けた品物を返してもらう……という仕組み。返済ができなかった場合は、流質期限を過ぎた時点で品物が質屋のものになり、借りたお金を返す必要はなくなります(質屋営業法1条・18条)。流質期限は、原則として質入れの日から3か月以上です。

ただし、金利の上限は年109.5%と高く、手放してもよい品物なら、質入れより買い取りに出したほうが受け取れる額は多くなりがちです。短い期間で返せる見込みがあり、品物を取り戻したいときに向いた方法です。

ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付けを利用する

ゆうちょ銀行の総合口座に担保定額貯金や担保定期貯金を預けている方は、「貯金担保自動貸付け」を使えます。通常貯金の残高より多く払い戻すと、足りない分が自動的に貸し付けられる仕組みで、新たな申し込みや審査は要りません。

借りられるのは担保の貯金の90%以内・1口座300万円までで、利率は担保定額貯金なら返済時の約定金利+0.25%、担保定期貯金なら預入時の約定金利+0.5%です(2026年10月時点)。貸付けの期間は2年で、それまでに返さないと、担保の貯金が払い戻されて返済に充てられます。

加入中の保険会社の契約者貸付を利用する

生命保険に加入中の方は、「契約者貸付」で解約返戻金の一定範囲内のお金を借りられます。保険を解約せずに借りられ、新たな審査はありません。借りられる範囲は会社や商品で違い、たとえば第一生命は商品によって解約返還金の6〜8割です(2025年7月現在の同社の案内)。保険の種類によっては利用できないものもあります。

借りたお金は、全額でも一部でもいつでも返せます。返さないと利息が元金に組み入れられて年々膨らみ、元利金が解約返戻金を超えたうえで、保険会社から通知された額を期日までに払わないと、保険契約は失効します。返さないまま満期を迎えたり、被保険者が亡くなったりしたときは、保険金から元金と利息が差し引かれます。

利率は契約した時期などで決まり、予定利率が高い契約ほど高くなります。振込までの日数も会社で違い、日本生命はマイページ・アプリから平日14時30分までに手続きすると当日に着金します。加入中の保険会社に、借りられる額・利率・振込日を確かめてから申し込みましょう。

▲ 目次に戻る

「審査なし」「即日融資」をうたう業者に注意

広告やSNSで「審査なし」「ブラックOK」などとうたって貸す業者は、ヤミ金融(登録を受けていない業者)の疑いがあります。正規の貸金業者は貸す前に返済能力を調べる義務があるためです。金融庁も、ヤミ金融の誘い文句として「低金利で融資」「他店で断られた方でもOK」「即日融資」などを挙げ、注意を呼びかけています。

借りる前に、その業者が登録を受けているかを金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで確かめてください。「バンク」など銀行と紛らわしい名前を使う業者もいるため、登録番号だけでなく、名前・所在地・電話番号まで照らし合わせると安心です。

困ったときの相談先は次のとおりです(2026年10月時点)。

困りごと 相談先 電話
貸金業者との契約・返済のトラブル 日本貸金業協会 貸金業相談・紛争解決センター 0570-051-051(平日9:00〜17:00)
金融サービス全般の相談・情報提供 金融庁 金融サービス利用者相談室 0570-016811(平日10:00〜17:00)
ヤミ金融の取り立て・脅し 警察相談専用電話 #9110(受付時間は都道府県で異なる)
どこに相談すればよいか分からない 消費者ホットライン 188(近くの消費生活センターなどを案内)

生活に困って急ぎのお金が必要なときは、市区町村の社会福祉協議会の「緊急小口資金」(10万円以内・無利子・保証人不要)を相談する方法もあります。貸し付けるかどうかは社会福祉協議会が判断し、振込までの日数も決まっていないため、早めに窓口へ問い合わせてください。

クレジットカード関連の記事はこちらから



▲ 目次に戻る

まとめ

審査なしでお金借りる

 

  • 審査なしで貸す正規の貸金業者はない(貸金業法で返済能力の調査が義務・年収の3分の1の総量規制)
  • 質屋・ゆうちょの貯金担保自動貸付け・生命保険の契約者貸付は、新たな審査なしで借りられる
  • クレジットカードのキャッシングは、すでに枠があれば使える。枠を付ける・増やすには審査がある
  • 質屋は流質で借金が残らない代わりに品物を失う。契約者貸付は返さないと保険が失効することがある
  • 「審査なし」「ブラックOK」をうたう業者は使わず、金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで確かめる

急にお金が必要になったときは、まず手持ちのクレジットカード・ゆうちょの総合口座・生命保険で使える方法があるかを確かめ、返せる見込みのある額だけを借りることが大切です。

出典:貸金業法・利息制限法・質屋営業法(e-Gov)/金融庁「貸金業法Q&A」「ヤミ金融にご注意」「金融サービス利用者相談室」/ゆうちょ銀行「貯金担保自動貸付け」/生命保険文化センター「契約者貸付制度」/第一生命「契約者貸付限度額」/日本生命「契約者貸付」/厚生労働省「生活福祉資金貸付条件等一覧」(いずれも2026年10月28日確認)。金利や条件は変わることがあるため、最新の情報は各社・各機関の公式サイトでご確認ください。