ゆうちょダイレクトのデメリット7つ|プラスとの違い・明細は2か月

最終更新日:2026年8月13日

ゆうちょダイレクトの一番大きなデメリットは、入出金明細が最大2か月分しか見られないことです。半年前の入金を確認したい、確定申告で1年分をさかのぼりたい——そんなときに画面上では追えません。

この2か月の壁を外せるのが、無通帳型総合口座の「ゆうちょダイレクト+(プラス)」。明細の照会期間が一気に最大20年へ伸びます。ただし引き換えに紙の通帳は使えなくなり、通帳のある口座に戻すには1件1,100円がかかります。

つまり両者は「上位版・下位版」ではなく、紙の通帳を手放せるかどうかで選ぶ別サービス。ここを取り違えたまま切り替えると、あとで戸惑うことになります。

こちらの記事では、

  • ゆうちょダイレクトのデメリット7つと、その回避策
  • ゆうちょダイレクト+(プラス)との違い【比較表】
  • プラスのデメリット6つ・手数料・切替手順

 
についてご紹介します。

先に結論だけ知りたい方へ

・ゆうちょダイレクトの利用申し込み・各種照会は無料。月額料金もかからない
・最大のデメリットは入出金明細が最大2か月までしか見られないこと
・+(プラス)に切り替えると最大20年(2021年3月以降の明細)まで確認できる
・ただし紙の通帳は併用できず、通帳のある口座へ戻すには1,100円
・振替口座・ニュー福祉定期貯金の利用口座などは、そもそもプラスに切り替えられない

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ゆうちょダイレクトのデメリット7つと回避策

ゆうちょダイレクトのログイン画面

 

ゆうちょダイレクトは、通帳を持ったままWeb・アプリで残高照会や送金ができる、ゆうちょ銀行のインターネットバンキングです。申し込みも各種照会も無料で、月額料金もありません。

そのうえで、実際に使うと引っかかりやすいポイントが7つあります。

デメリット 内容 回避策
①明細は2か月まで 総合口座は最大2か月分 +(プラス)で最大20年に
②一度に100明細まで 超えると表示されない 日付を区切って照会
③24時間ではない 0:05〜23:55 深夜0時台は避ける
④送金上限は50万円 引き上げ上限が1日50万円 大口は窓口を利用
⑤限度額変更に審査 2日程度かかる 前もって手続き
⑥認証手段が必須 5万円超の即時送金に制限 認証アプリを登録
⑦窓口照会は有料 1冊につき1,100円 CSVで保存しておく

①入出金明細は最大2か月分しか見られない

総合口座でゆうちょダイレクトを使う場合、画面で確認できる入出金明細は最大2か月(前月1日が起算日)です。振替口座は最大15か月ですが、個人が使う総合口座は2か月が上限。

さかのぼって明細が必要になったときは、窓口で入出金照会を申し込むことになり、1冊の通帳に係る回答につき1,100円かかります。この壁を外したいなら+(プラス)への切り替えが唯一の方法です。

なお明細はCSVでダウンロードできるので、定期的に手元へ保存しておくだけでも実用上はかなり違います。

②1回の照会で100明細まで/CSVは30,000明細まで

画面上で一度に表示できるのは100明細まで。給与振込や自動払込みが多い口座だとすぐ超えてしまいます。その場合は表示期間を「日付を指定」に切り替え、100明細以下になるよう期間を区切ってください。

CSVダウンロードなら、3,000明細ごとにファイルが分かれ、最大10ファイル・30,000明細まで取得できます。

③利用時間は0:05〜23:55(24時間ではない)

「ネットバンキングだから24時間使える」と思われがちですが、ゆうちょダイレクトの利用時間は0:05〜23:55です。日付が変わる前後の10分間は使えません。

投資信託・国債の取引は毎月第2日曜の0:00〜6:00が休止、振替受払通知票の照会にも別途休止時間があります。

④1日の送金限度額は引き上げても50万円まで

ゆうちょダイレクトで1日の送金限度額を引き上げる場合、上限額は50万円です。これを超える送金は窓口での手続きになります。

送金限度額まわりの注意点

・引き上げには2日程度の審査期間が必要(口座の状況により書面確認が必要な場合はさらにかかる)
・引き上げにはゆうちょ認証アプリ・ゆうちょ通帳アプリ・トークンのいずれかが必要
・アプリで手続きする場合は、あらかじめ書類による本人確認(eKYC)が必要
・1日の送金限度額には、ゆうちょ通帳アプリからの送金・払込みも合算される

⑤⑥認証手段がないと、5万円超の送金がその場でできない

登録していない相手先へ送金するとき、1日の送金累積額が5万円を超えると、メールのワンタイムパスワードでは即時送金ができません。ゆうちょ認証アプリ、ゆうちょ通帳アプリ(取引時の認証設定済み)、トークンのいずれかが必要です。

認証アプリ・通帳アプリは無料ですが、トークン(ワンタイムパスワード生成機)の新規発行・再発行は1,650円。特別な理由がなければ、無料のアプリを登録しておくのが無難です。

⑦振込は無料ではない(ゆうちょ間は月5回まで無料)

ゆうちょ銀行あての振替(電信振替)は月5回まで無料、6回目以降は100円。他の金融機関あて振込は1回165円かかります。送金無料回数は、ゆうちょ通帳アプリからの送金回数と合算される点にもご注意ください。

  


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ゆうちょダイレクトと+(プラス)の違いを比較表で確認

ゆうちょダイレクトプラスへの切替メニュー

 

「ゆうちょダイレクト+(プラス)」は、紙の通帳を発行しない無通帳型の総合口座です。現金の出し入れはキャッシュカード、明細や残高の確認はゆうちょダイレクト上で行います。

サービス内容と利用時間は、下の表の項目を除いてゆうちょダイレクトと同じです。

項目 ゆうちょダイレクト +(プラス)
紙の通帳 発行する 発行しない
入出金明細の照会 最大2か月 最大20年
払込み・振込入金の照会 最大2か月 最大20年
通帳イメージの表示 できない できる
満期のお知らせ送付 郵送あり Web上で確認
対象口座 総合・振替など 総合口座のみ
利用料 無料 無料

出典:ゆうちょ銀行「無通帳型総合口座 ゆうちょダイレクト+(プラス)」

最大20年というのは2021年3月以降の明細が対象で、2021年2月以前の明細は最大15か月までです。切り替えた時点からいきなり20年分が見えるわけではなく、これから積み上がっていくイメージですね。

見落とされがちなのが「通帳イメージの表示」。プラスの口座では、紙の通帳とよく似た見た目の画面をゆうちょダイレクト上で表示できます。「通帳がなくなると見づらいのでは」という不安は、ここでかなり解消されます。

担保定額貯金・担保定期貯金の扱いだけは要注意

プラスに切り替えると、担保定額貯金・担保定期貯金の預け入れと払い戻しは、ATMや窓口では手続きできなくなります。ゆうちょダイレクト上での操作に一本化されます。

例外として、担保定額貯金の「指定日預入」だけは、ゆうちょ銀行・郵便局の貯金窓口で申し込めます。定期貯金を窓口で作る習慣がある方は、この点を確認してから切り替えてください。


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ゆうちょダイレクト+(プラス)のデメリット6つ

プラス側のデメリットは、ほとんどが「紙の通帳がなくなること」から派生します。

+(プラス)の6つのデメリット

①切り替えると、今使っている通帳は使えなくなる(併用不可)
②通帳のある口座に戻すには1件1,100円かかる
③そもそも切り替えられない口座がある
④担保定額・定期貯金の預入/払戻がATM・窓口ではできなくなる
⑤満期のお知らせが郵送されなくなる(Webで自分で確認する)
⑥キャッシュカードを紛失するとATMが一切使えない

①②通帳には戻せる。ただし1,100円かかる

「一度プラスにしたら二度と通帳は持てない」と思われがちですが、これは誤りです。キャッシュカードを使って、通帳繰越機能付きATMかゆうちょ銀行・郵便局の貯金窓口で、有通帳口座へ切り替えられます

ただし料金がかかります。

手続き 料金
無通帳型→有通帳口座への切替 1件1,100円
開設2か月以内かつ初回発行 無料
カード・通帳等の再発行 1枚(冊)1,100円
窓口での入出金照会 1冊につき1,100円

出典:ゆうちょ銀行「その他の料金」

窓口で通帳を発行する場合は、キャッシュカード・本人確認書類・お届け印(登録している場合)が必要です。なお、切り替え前に使っていた同じ通帳を、再び使うことはできません

③切り替えられない口座がある

プラスは総合口座専用のサービスです。次に当てはまる口座では利用できません。

  • 振替口座
  • 通常貯蓄貯金口座
  • キャッシュカードを利用していない通常貯金口座
  • 非課税扱いの担保定額貯金・担保定期貯金を利用中の総合口座
  • ニュー福祉定期貯金を利用中の総合口座
  • 成年後見人、保佐人、補助人または任意後見人の設定がある総合口座

⑥キャッシュカードの紛失は、通帳がある口座より痛い

通帳のある口座なら、カードをなくしても通帳とお届け印で窓口手続きができます。プラスの口座はキャッシュカードが唯一の物理的な鍵なので、なくすとATMでの入出金が止まります。

紛失に気づいたら、まずカード紛失センター(0120-794-889/年中無休24時間)か貯金窓口へ連絡して利用を止めてください。再発行はゆうちょ手続きアプリからでも申し込めます(JP BANK カード、ゆうちょデビット、ゆうちょICキャッシュカードSuica、Edy搭載カードを除く)。

再発行手数料は1枚1,100円。新しいカードは郵送で届くため、その日のうちに使えるようにはなりません。給与口座や引き落とし口座を1つに集約している方は、この1点だけでも切り替え前に考えておく価値があります

セキュリティは通常のゆうちょダイレクトと同じ

プラスだから守りが薄くなる、ということはありません。現在ゆうちょ銀行が案内している対策は次のとおりです。

  • お客さま番号・パスワードによるログイン
  • ゆうちょ認証アプリ(無料)
  • ゆうちょ通帳アプリの取引時認証(無料)
  • トークン(1,650円)によるワンタイムパスワード
  • メールによるワンタイムパスワード
  • 不正送金対策ソフト「PhishWallプレミアム」

ワンタイムパスワードが受け取れないと取引ができなくなるため、メールアドレスは2つ以上登録しておくことが推奨されています

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ゆうちょダイレクト+(プラス)への切り替え方法

ゆうちょダイレクトプラスへの切替手続き画面

 

すでにゆうちょダイレクトを使っている方なら、切り替えは画面上で完結します。

手順 操作
1 ゆうちょダイレクトにログイン
2 「ゆうちょダイレクト+(プラス)への切替」を押す
3 切り替える口座を選ぶ
4 注意事項を確認しチェック→「実行する」
5 「受付完了」画面が出れば完了

ゆうちょ通帳アプリを使っている方は、アプリからも切り替えできます。ゆうちょダイレクトも通帳アプリも未契約の場合は、どちらかを申し込んでからの手続きになります。

切り替えた口座に未記帳の明細が残っていた場合は、後日「お取引履歴(通帳未記帳分)のご案内」が郵送されます。手元のキャッシュカードが使える状態かどうかを確認してから実行してください。

出典:ゆうちょ銀行「ゆうちょダイレクト+(プラス)へ切り替えるには」

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よくある質問

ゆうちょダイレクトの利用に料金はかかりますか?

利用申し込みと各種照会は無料で、月額料金もありません。料金がかかるのは、ゆうちょ銀行あて振替の6回目以降(100円)、他金融機関あて振込(165円)、ペイジーでの払込み(61円・公金は30円)、トークンの発行(1,650円)などです。

プラスに切り替えたあと、通帳のある口座に戻せますか?

戻せます。キャッシュカードを使って、通帳繰越機能付きATMまたはゆうちょ銀行・郵便局の貯金窓口で手続きします。料金は1件1,100円(無通帳型口座の開設後2か月以内かつ初めての通帳発行に限り無料)です。

切り替え前に使っていた通帳は、また使えますか?

使えません。切り替えた時点で従来の通帳は利用できなくなり、有通帳口座に戻した場合も同じ通帳を再び使うことはできません。

入出金明細は何年分さかのぼれますか?

+(プラス)は最大20年、それ以外の総合口座は最大2か月です。20年の対象は2021年3月以降の明細で、2021年2月以前の分は最大15か月までとなります。

キャッシュカードをなくしたらどうすればいいですか?

カード紛失センター(0120-794-889・年中無休24時間)または貯金窓口へすぐ連絡し、利用を停止します。再発行はゆうちょ手続きアプリまたは貯金窓口で申し込め、料金は1枚1,100円です。新しいカードは郵送で届きます。

プラスに切り替えられない口座はありますか?

あります。振替口座、通常貯蓄貯金口座、キャッシュカードを利用していない通常貯金口座、非課税扱いの担保定額貯金・担保定期貯金を利用中の総合口座、ニュー福祉定期貯金を利用中の総合口座、成年後見人等の設定がある総合口座は対象外です。

1日の送金限度額はいくらまで引き上げられますか?

ゆうちょダイレクトで引き上げられる上限は1日50万円です。手続きには2日程度の審査期間があり、ゆうちょ認証アプリ・ゆうちょ通帳アプリ・トークンのいずれかが必要になります。

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まとめ

ゆうちょダイレクトプラス

 

  • ゆうちょダイレクト最大のデメリットは、明細が最大2か月までしか見られないこと
  • +(プラス)に切り替えると最大20年に伸び、通帳イメージも表示できる
  • 切り替えると紙の通帳は併用できず、戻すには1件1,100円
  • 担保定額・定期貯金の預入/払戻はATM・窓口では不可になる
  • 振替口座やニュー福祉定期の利用口座など、切り替えられない口座がある
  • キャッシュカードが唯一の鍵になるため、紛失時の影響が大きい

紙の通帳を月に1度も開かないなら、プラスの20年分の明細は大きな武器になります。逆に、家計の共有や記帳の習慣が残っているなら、無理に切り替える必要はありません。1,100円を払えば戻せると分かっていれば、判断もしやすいですね。

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出典:ゆうちょ銀行/料金・サービス内容は2026年8月13日時点の公式情報です。最新の内容は公式サイトでご確認ください。